ヤサシイエンゲイによると、カラタネオガタマは
中国南部原産の常緑樹です。樹高がある程度の大きさで収まり、枝葉がよく茂り、花の香りがよいので庭木や生垣に利用されます。また、神社の境内などで見ることもあります。温暖な気候を好み寒いのが苦手なので、主に関東より西で植栽されます。生長すると4~5mになる小高木ですが、庭木としては3m程度の高さに収めているものが多い気がします。日本には江戸時代の中頃に入ってきたとされます。原産地は中国南部です。
主な開花時期は4月中頃-5月、同じモクレン科のモクレンが咲き終わってタイサンボクが開花する手前、ちょうどその間を埋めるような時期に花を咲かせます。花の直径は3cmくらいで花びらは厚くクリーム色、フチがほんのり紅紫色を帯びることもあります。花には完熟バナナをすっきりさせたような芳香があり、その甘い香りがこの木の特徴で大きな魅力です。香りには人それぞれ好みがあると思いますが、甘ったるさがさほどきつくなく、嫌みのない香りです。
葉は長さ5-7cmの長だ円形、厚めで表面に光沢があります。若い枝や葉の軸には褐色をした細かい毛が見られます。
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